会長挨拶

会長 松原 峰生奈良県立医科大学内科学第三講座(消化器・内分泌代謝内科)
𠮷治 仁志

第7回肝臓と糖尿病代謝研究会を2020年 (令和2年) 7月18日(土)に奈良市で開催致します。この研究会は2014年から日本肝臓学会と日本糖尿病学会の共同で運営されており、1年おきに日本肝臓学会と日本糖尿病学会が交代で開催しています。肝臓学会の担当としては初回の東京大学小池和彦教授、第3回の金沢大学金子周一教授、第5回の鳥取大学汐田剛史教授に続いて4回目の開催となります。当初本研究会は第6回まで行う事が決められましたが、この6回のなかで両学会共同の臨床研究を始めとして多くの成果が生まれ、毎年の研究会で優れた発表と議論、そして両学会の活発な交流が行われました。このような状況のもと、昨年の両学会の理事会でさらに6回本研究会を行うことが決定され、新しいシリーズの1回目として古都奈良で本研究会を開催する運びとなりました。
肝疾患においては、NASH/NAFLDをはじめとして糖尿病を合併したケースが年を追って増加しています。近年の研究で、糖尿病の主要な合併症である腎障害や心血管障害の発生に脂肪肝が重要な役割を果たしていることが基礎的検討に加えて臨床的にもメタ解析で明らかにされ、脂肪肝が糖尿病発症のリスク因子である可能性も示されており両分野の研究交流はますます大切になってくると思われます。こうした背景のもと、今回のテーマを「肝臓と糖尿病・代謝研究の未来予想図」とさせて頂きました。古都奈良から今後の両分野における研究の方向性を探り、肝疾患・糖尿病患者の予後改善へと繋がる未来へ向けた新しい研究の息吹が感じられる研究会になることを期待しています。
7月の奈良は暑い日も多いため、今回の研究会は「クールビズ・ノーネクタイ」で行います。また、会場は野生の鹿 (古来から奈良では鹿は神の使者と考えられています) が集まる奈良公園、若草山の麓にあり、先生方には奈良らしく「能舞台」で日頃の成果を発表して頂きます。徒歩圏内に東大寺、興福寺など観光名所も多く研究会の合間に古都散策も楽しんで頂けます。奈良市へは京都、大阪から近鉄電車で30分、伊丹空港から空港バスで約50分でお越し頂けます。日本における最初の都であった奈良から新時代における未来へ向けた発信ができるよう多くの方々のご参加をお待ちしています。